回復期リハビリテーション病棟 2.サービス内容

 回復期リハビリテーション病棟(3病棟)の入院サービス

1.回復期リハビリテーション病棟のサービス方針

5つの基本動作(摂食・排せつ・清潔・離床・活動性)を柱として、専門知識に基づき、一貫したサービスを提供します。

●摂食(食事)

食べることは人間の欲求と考えます。退院後の生活を考えると、できるだけ就寝する場所とは異なる空間で、椅子などにすわって食事するという環境設定が必要です。そして、一人でなく誰かと一緒に、おしゃべりしながら、笑いながら、リラックスしたムードで食事することも重要と考えます。この病棟では、食事は、病室ではなく、できるだけ患者様ご自身の身体機能を使って、食堂まで来ていただき、この病棟に入院している患者様みなさんといっしょに食べていただく形をとっています。回復期リハビリテーション病棟患者様の中には、飲みこむ力の弱い方や、むせてしまう方もいらっしゃいますし、病気のため障害が残ってしまった方もいらっしゃいます。当院では、飲み込みやすい食事や、やわらかく加工した食事など、患者様の状態に応じた食事形態を工夫しています。また、食器や自助具を工夫することにより、障害の残ってしまった患者様でも、できるだけご自身の力で食べていただきます。嚥下機能の低下している患者様に対しては、水飲みテストやVF(えんげ造影)検査を行って評価し個別プログラムを作成します。このプログラムに従い言語聴覚士、看護師による直接訓練を行い、経管栄養の状態から経口摂取へと移行する取り組みを行っています。このような取り組みは、日常生活でできるだけ自立した生活ができるように、そして自信を持って生活できるようになっていただくためのリハビリの一環なのです。


●排せつ

排せつできるかどうかは、その人にとって、きわめてデリケートでプライバシー性の高い問題です。回復期リハビリテーション病棟人間の尊厳にかかわる問題だと思います。オムツ等は、最後の手段であるという意識をもって、なるべく排せつの自立を図れるよう取り組みます。この病棟は、病棟内に車いすでも十分に入っていける広いスペースの障害者用トイレを5カ所、一般用トイレを4カ所設置しています。そして理学療法士、作業療法士、病棟スタッフが、トイレ誘導に付き添い、実際のトイレの中での動作をリハビリテーションの一環としてサポートします。もちろんオムツが必要になる方もいらっしゃいますので、それぞれの状態にあったケアの提供を考えていきます。


●清潔

清潔を保つことは、快適さを追求することのみならず、皮膚の状態をよくし、合併症の予防にもなります。そして清潔に関する重要な要素は入浴です。入浴の機会を多く持つこと、入浴できる身体機能を獲得することで、退院後の生活で清潔が保てる可能性が格段に高くなります。この病棟では、患者様ができるだけお一人で、週3回以上の入浴ができるように、理学療法士、作業療法士、病棟スタッフが、入浴動作に関するリハビリテーションを援助します。そして、ご自宅へ退院され、職場復帰されようとする患者様の生活スタイルを想定し、可能な限り毎日、あるいは夜間の入浴を選択することもできます。なお、入浴は不眠の解消にも役立ちます。

回復期リハビリテーション病棟 回復期リハビリテーション病棟 回復期リハビリテーション病棟
浴室1
浴室2
浴室3
●離床

病気でない限り、日常の約半分を人間は立って生活します。立って生活するということは、眠ってではなく、覚醒して生活するということです。手や足の筋力を使用するということであり、深く呼吸するということです。回復期リハビリテーション病棟ベッド上の生活が長くなると、昼夜逆転現象、認知症の進行、手足の関節の拘縮、じょくそう(床ずれ)の発生などさまざまな弊害がでてしまいます。この病棟では、なるべく日常生活に近い生活メニューをプランの中に組み込み、離床を促していきます。また、余暇時間を利用して、個別にあるいは小集団で生活動作訓練や趣味に取り組めるよう援助します。認知力の低い患者様や障害の回復過程にある患者様は、転倒や転落の危険性が高くなります。拘束は離床、自立の妨げになるという視点から、可能な限り個別の同行ケアや代替案で対応します。どうしても拘束が必要な場合は、ご家族の同意を得て最小限の方法でご提案します。


●活動性

日常生活では、朝起きて、あいさつして、着替えをして、洗面をして、トイレに行って、仕事に行ったり、趣味の時間を過ごしたり、家族や隣人と話をしたりするなど、生活のリズムがあります。回復期リハビリテーション病棟生活のリズムを保つためには、自立した動き・動作ができることへの意欲や自信が必要です。さらに、自分以外の人と接することによって、意志や考えや思いを発信するなどして、その人らしい性格を発揮していける社会性も復活することができることになります。このように、その人らしい生活を続けていけるように、この病棟に入院中に良い刺激を与え続け、ご自宅や職場につなげられるようなシミュレーション(練習)をしていきます。


2.治療、ケアの方針

入院時に、患者様の身体面、精神面の評価や障害の程度、ADL(日常生活動作)能力を測定します。患者様およびご家族と医師、看護師、メディカルソーシャルワーカーが話し合いの上、リハビリテーションの目的、目標、入院期間など今後の方針を決定します。それらの内容を入院診療計画書、リハビリ総合実施計画書にて文章化し、患者様、ご家族へ説明、了承を得て実施します。リハビリ実施計画書は一カ月毎に評価し、その都度結果と今後の方針を患者様およびご家族へ説明し、同意を得てすすめます。退院に向けては、メディカルソーシャルワーカーが、ご自宅の場合でも、各種施設入所の場合でもご相談に応じることが可能です。ご自宅への退院の場合、試験外泊や退院前の訪問などを実施し、備品の整備や在宅サービスなどを検討して、スムーズに在宅療養へ移行できるよう支援します。またご自宅への退院が困難な場合、老人ホームなどを紹介することができます。患者様から「オムツが外れトイレで排泄できるようになった。」「自分の足で歩くことができるようになった。」「経管栄養から三食おいしく口から食事が摂れるようになった。」など「ここに来てよかった。」との言葉をいただくことが私たちの大きな喜びです。

3.その他

リハビリテーションについてのその他の情報は、サービスメニュー「リハビリテーション」をご覧ください。

 回復期リハビリテーション(3病棟)病棟の苦情相談窓口

病棟師長が苦情相談窓口となっています。ナースステーション付近にはスタッフの顔写真も掲示してあります。なお、院内5カ所にハートふれあい箱を設置しています。お気づきの点などありましたら、遠慮なくご意見ください。毎月月初に箱を開けて、ご意見に目を通し、必ず回答をハートふれあい箱近くに掲示しています。

 その他

第3病棟平均在院日数  約62日
委員会は、各部門より選出されたメンバーにより構成され、病院全体で取り組んでいます。詳しくは「委員会活動」をご覧ください。
 また、回復期リハビリテーション病棟(3病棟)の人員配置および患者様の一日の様子についての詳しい内容は下記(注4)をご覧ください。



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