私たちが大切にしていること
入院生活を快適に・退院後の生活を楽しくしたい
患者様の入院生活を可能な限り快適に、退院後の暮らしを楽しいものにできたら…。
そのために全職員が一丸となって、患者様に少しでもよい状態になっていただき、帰っていただくことを目指します。
これが私たちが最も大切にし、また誇りに思う「八代敬仁病院の医療」です。
1.食事(摂食) 食べることは、生きること
できるだけ安全に患者様ご自身で食事をとれるよう、多職種で栄養カンファレンスを行い、食事時の体位・食事形態・栄養補助食品の活用など様々な面で取り組みを行っています。管理栄養士が個別に栄養ケア計画書を作成、また食べることを楽しんでいただけるよう、季節や行事に応じたメニューを提供します。
2.えん下 食べられる、という満足を
えん下に問題がある場合は、えん下機能の評価と共に必要に応じて歯科医師・歯科衛生士と連携し、口内の状態を整えます 。多職種からなる経口移行チームが、必要カロリー・食種・体位・摂取スピード・次の生活の場での食事などを考慮し、口から食べられることを目標として取り組んでいます。
3.じょくそう(床ずれ)予防 発生率ゼロを目指して
入院と同時にじょくそう予防評価・計画書を作成。寝たきりに近い患者様に対して定期的な体位変換・適切な体圧分散マットの使用・クッションを使用してのポジショニング・皮膚の保清・栄養管理などで、じょくそうゼロを目指します。またじょくそう予防対策委員による院内ラウンド、勉強会などで院内での啓発活動も行います。
4.排せつ 人としての尊厳を大切に
排せつはその人の尊厳に関わることと考え、患者様一人ひとりの状態に合わせて細やかな排せつ援助やリハビリを行います。退院後も視野に、なるべく排せつの自立を図りますが、オムツが必要な方にはプライバシーに配慮した交換、尿取りパットやオムツの種類を検討しています。
5.入浴 快適・健康な暮らしを
入浴は身体を清潔に保ち、疲労感回復・睡眠の質向上・入浴時のマッサージによる間接可動域の拡大などが期待できます。当院には寝たきりの方も入れる特殊浴槽 、介助が必要な場合の介助浴槽、ご家庭の浴槽を想定した一般浴槽があり、患者様の状態に応じ選定しています。脱衣所・浴室の温度差で急激な血圧変動がおこらないようにヒーターも完備しています。
6.離床 寝たきりにさせないために
過度の安静や日常生活の不活化で、運動器・循環器・呼吸器障がい、また精神障がいが見られることも。当院ではできるだけ日常生活に近い生活メニューをプランの中に組み込み、可能な方は食堂で他の患者様達と食事をとり、またリハビリ・余暇活動などベッドから離れ動く機会をつくり、合併症予防に取り組んでいます。
7.身体拘束を行わないケア 想像と工夫で患者様の尊厳を守る
スピーチロック(言葉による拘束)、ドラッグロック(薬剤の過剰投与)、フィジカルロック(物理的な身体拘束)を行わない看護・介護に取り組んでいます。認知症状などにより生命に危険がある場合は、ご家族様の了承のもと一時的に抑制を行いますが、代替案を多職種で検討し、早期解除に努めます。
8.リハビリテーション 退院後の暮らしにつなげる
脳血管疾患などの後遺症により、今まで普通にできていた食べる・歩く・排泄・入浴・楽しむなどの身の回りの動作ができなくなることがあります。これからも、その人らしい人生が送れるよう病状管理を行いながらリハビリテーションを実施し、身体機能改善、また社会復帰を目標に取り組んでいます。
くわしくはサービスメニュー「リハビリテーション」をご覧ください。
9.チーム医療 患者様を支える「人の力」
スタッフの「力」とチームワークの良さが私たちの一番の自慢です。医師や看護師・リハビリスタッフをはじめ、通常は患者様と接する機会がない職員まで、全員が患者様とご家族様に「来てよかった」と言っていただけることを目指し、日々努力を続けています。